乾物は使い道が豊富な保存食なので人気が高い

乾物は使い道が豊富な保存食なので人気が高い

水分を飛ばして傷みにくく加工される乾物といえば、大昔から保存食として活用されてきた歴史があるのではないでしょうか。
保存食は腐敗を招く菌類の増殖に必要な水分が少ないので、常温でも保管できますし、冷蔵庫がない環境でも長持ちさせられます。
勿論、湿気が多い場所に置いたり、一度水分を含んでしまうと傷みが早くなるので注意ですが、乾燥状態を保つことができれば扱いややすいのは確かです。
非常時にはそのまま噛んで食べることができますが、硬いので水やお湯で戻してからいただくことをおすすめします。
また水かお湯で戻す際に旨味成分が溶け出すので、料理に使うことができますし、薄めればスープのようにいただくことも可能です。
味付けされている保存食であれば、調味料がなくても料理を作れるので、乾物はやはり非常時に重宝することが分かります。
鍋に水を加えてご飯と軽く煮立たせればおかゆに、炊飯器に一緒に入れて炊けば炊き込みになるのも、保存食の良いところではないでしょうか。

栄養補給も万全な昔ながらの保存食である梅干し

災害直後の食事は炭水化物に偏りがちで、そんな時に梅干しが効果的です。
古くからある保存食で、先人の知恵で作られた食べ物で、塩分の補給や殺菌作用、疲労回復などの効果があります。
梅と塩だけで調理されたものなので、甘めのものや塩分控えめなど、自分の好みの味にするバリエーションが豊富なことも、この食べ物の魅力です。
少量で体に必要な栄養を摂りやすい食べやすい、いざという時に役立つので、常備しておくといざと言う時に助かります。
簡単にできることもこの食べ物のメリットで、梅を塩につけて重しを置いて仕込みます。
梅はよく洗うことが大切で、塩と梅をよくなじませること、塩分は雨の20%にすることが大切です。
一月ほど放置してから天日干しすれば完成です。
ごはんがあればおにぎりの具にもなり、他の肉や野菜などがあれば梅味の調味料にもなります。
保存期間も長くいつまでも常温で置くこともでき、栄養満点で気軽に口に入れることができる保存食には向いています。